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こどもNISAは毎月いくら積み立てる?5,000円・1万円から家計に合う額を考える

公開:2026年10月11日 更新:2026年10月11日
この記事で分かること
こどもNISAは毎月いくら積み立てる?月5,000円・1万円・1万5,000円を期間別に試算し、生活費や教育費、親の資産形成と両立する積立額の決め方を解説します。

こどもNISAを始めるなら、毎月いくら積み立てるのがよいのでしょうか。月5,000円や1万円といった金額を先に決めたくなりますが、家計に合う額は家庭によって違います。教育費の準備を優先するのか、親自身の老後資金も並行するのか、子どもの年齢や進路、家計の余裕によって無理のない金額は変わります。

2027年からの未成年者向けNISAでは、0〜17歳の間に年間60万円、非課税保有限度額600万円の枠が設けられています。これは「上限まで投資するのが正解」という意味ではありません。この記事では月5,000円・1万円・1万5,000円の積立元本を期間別に整理し、家計から金額を決める順番と、途中で見直す方法を紹介します。制度の内容は財務省の税制改正資料をもとにしています。

最初に知っておきたい:制度の上限と家計の適正額は別

年間60万円という枠を月額に置き換えると、均等積立では月5万円に相当します。ただし、家計に余裕があるかを確認せずに上限を目指す必要はありません。生活費や住居費、毎月の赤字補填、急な医療費などに必要なお金を投資に回すと、必要な時に売却せざるを得なくなることがあります。

こどもNISAは、投資信託などを使って長期の資産形成を行うための非課税制度です。預金ではなく、購入した金融商品の価格が下がる可能性があります。非課税枠は使い切らなくても構いません。家計の余裕が月5,000円ならその範囲から考え、習い事や進路の希望が変わったら積立額を調整することもできます。

見方 意味 家庭で確認すること
年間投資枠 1年間に新たに買付けできる上限 上限に合わせる必要はない
非課税保有限度額 制度内で保有できる買付額の上限 運用益を含む評価額ではなく、制度の計算方法を確認
家計の積立額 家庭が継続して負担する金額 生活防衛資金や親自身の資産形成と両立できるか
家計の余裕と子どもの教育費を確認してこどもNISAの積立額を考えるイラスト
制度の上限を見て決めるのではなく、家計の余裕を把握してから金額を選びます。

月5,000円・1万円・1万5,000円を積み立てた場合の元本

運用成果を含めず、積み立てた金額だけを計算すると、毎月の金額と期間から将来の元本を把握できます。下の表は、積立を毎月続けた場合の単純な合計です。手数料、価格変動、積立を休む月、制度の開始時期や子どもの年齢は反映していません。

毎月の額 10年間の積立元本 15年間の積立元本 18年間の積立元本
5,000円 60万円 90万円 108万円
10,000円 120万円 180万円 216万円
15,000円 180万円 270万円 324万円

たとえば月1万円を15年間積み立てた場合、元本は180万円です。この数字は将来受け取れる金額を保証するものではありません。投資信託を購入して運用した場合には、値上がりして元本を上回る可能性もあれば、値下がりして元本を下回る可能性もあります。シミュレーターに利回りを入力する場合は、複数の仮定を比較し、ひとつの数字を確定的な予測として扱わないでください。

子どもが複数いる場合、ひとり分の月額だけでなく、全員分を合計した家計負担を見ます。3人それぞれに月1万円なら合計月3万円、年間36万円です。きょうだいの年齢差によって教育費のピークが重なる時期も異なるため、家族全体のキャッシュフローで検討しましょう。

積立額を決めるための順番

1. 毎月の家計で残る金額を把握する

給与が入った後、住居費、食費、水道光熱費、保険料、通信費、学校関連費などを差し引き、毎月いくら残るかを確認します。ボーナスや臨時収入をあてにした金額を設定すると、支給額が減った年に積立を継続できないことがあります。まずは通常月の収支を基準に考えましょう。

支出の見直しを行う場合も、家族にとって大切な体験や健康に関わる費用を機械的に削る必要はありません。習い事、スポーツ、塾、帰省など、続けたい支出と調整できる支出を家族で話し合い、使い道の優先順位を整理します。

2. 急な出費に備える預貯金を確保する

家電の故障、病気、収入の変化などに備えるお金まで投資に回すと、相場が下がったときに必要額を売却することがあります。まず生活費や近い時期の支出を預貯金で確保し、その上で長期運用に回せる余裕があるか考えます。必要な備えの金額は、家族構成、働き方、住居、保険などにより異なります。

教育費の中でも、来年の制服代や受験料のように近く使う予定のある資金と、まだ長い期間使わない資金は、置き場所を分けると管理しやすくなります。投資は値下がりすることがあるため、支払い時期が近い費用を投資だけで準備できると決めつけないようにしましょう。

3. 親自身の資産形成と比べる

子どもの将来に備えることは大切ですが、親の老後資金や住宅ローン返済を後回しにしてまで積み立てると、家計全体で無理が生じる場合があります。こどもNISAと親のNISAのどちらを優先するかに唯一の正解はありません。教育費をいつ使うのか、家計にどれだけ余裕があるのか、子ども名義の資産をどのように管理したいかを合わせて検討します。

親のNISAと子どもの積立を比較する場合は、制度の名義や払出し条件が異なる点も確認しましょう。具体的な使い分けの考え方は、親のNISAとこどもNISA、教育費準備での使い分けで整理しています。

4. 続けられる最低額から始める

迷ったら、まず月5,000円など続けられる範囲で考え、半年または1年後に収支を確認する方法があります。積立額を少なく始めると、教育費の準備をやめずに家計との相性を確かめられます。金融機関や商品によって積立金額の下限や変更手続きは異なるため、設定前に公式案内を確認してください。

月々のこどもNISA積立額と学校費用や習い事費を家計表で比べるイラスト
積立は、学校費や習い事など毎月の支出と並べて検討します。

月額は固定せず、家族の変化に合わせて見直す

子どもが進級すると、塾や部活動、受験準備などで支出が変化することがあります。家計の収入や住居費、きょうだいの進路も変わります。積立を始めた時の金額を何年も見直さずに続ける必要はありません。家計が苦しくなったら積立を減らしたり一時的に止めたりする選択肢を、事前に家族で共有しておきましょう。

積立を見直す目安として、次のようなタイミングがあります。

  • 入園・入学や進級で、学校納付金や教材費が変わった時
  • 塾、スポーツ、英会話、ダンスなど新しい習い事を始める時
  • 受験、留学、一人暮らしなど進路の希望が具体化した時
  • 住宅ローン、車、保険など大きな家計支出が変わった時
  • 収入が減った、休職した、転職したなど家計に変化があった時
  • 評価額が大きく変動し、使う時期との距離を見直したい時

市場の価格が下がったからといって、無理に積立額を増やす必要はありません。逆に値上がりした時も、教育費の予定を確認せずに増額するのではなく、家計の余力から決めます。運用額の変化と家計への負担を分けて見てください。

児童手当などを積立に回す時の考え方

児童手当などの給付を教育費の準備に活用する家庭もあります。ただし、給付金は生活費や保育料、学用品などに使うこともできます。全額を投資に回す前に、現在の家計で必要な支出、預貯金の残高、子どもの人数を確認しましょう。

毎月の給付額や受給期間は制度の改正や子どもの年齢、世帯の状況により変わることがあります。制度の最新条件はこども家庭庁などの公的情報で確認し、この記事の積立例をそのまま給付額と見なさないでください。積立が難しい月は、給付を全額投資に回さず生活費に充てる判断もできます。

こどもNISAだけに教育費を集約しない

教育費の準備方法には、預貯金、学資保険、投資信託、奨学金、教育ローンなどがあります。それぞれ仕組みとリスクが違い、どれかひとつが全家庭に最適とは限りません。預貯金は価格変動がなく、必要な時に使いやすい一方、長期で見ると物価上昇により実質的な価値が変化する可能性があります。保険は契約内容に応じた保障がある一方、途中解約の返戻金が払込保険料を下回ることがあります。投資信託は値上がりする可能性と元本割れのリスクがあります。

教育資金の全体像を比べたい時は、預貯金・学資保険・こどもNISAの比較や、教育費・家計シミュレーターもご覧ください。学校や進路が決まったら、概算を最新の納付額に置き換えると計画を見直しやすくなります。

積立額を考えるための家計チェック表

確認する項目 現状 判断のヒント
通常月の収支 毎月の収入−生活支出 ボーナスを除いても継続できるか
急な出費への備え すぐ使える預貯金 投資に回した後も必要な備えが残るか
数年以内の教育費 受験料、制服、入学手続金など 支払期限までに現金で用意できるか
毎月の習い事費 月謝、用具、遠征、発表会など 年払いの費用も月割りで見ているか
親自身の資産形成 老後資金や返済計画 子どもの積立だけが優先になっていないか
積立の中止・減額条件 収入減、教育費増など 見直しの基準を家族で共有できているか
こどもNISAの積立額と預貯金で準備する教育費を見比べるイラスト
預貯金と投資の役割を分け、教育費を使う時期に合わせて考えます。

よくある質問

月5,000円でも意味がありますか?

少額でも積立を続ければ、元本は積立期間に応じて増えます。月5,000円を10年続けた場合の元本は60万円です。ただし、投資信託を購入する場合は価格が変動し、元本を下回る可能性もあります。金額の大きさより、家計を圧迫せず継続できるか、使う時期に合った方法かを確認しましょう。

枠を使い切らないと損ですか?

使わなかった年間投資枠を埋めるために、生活費や近い時期に必要な教育費まで投資に回す必要はありません。非課税のメリットだけでなく、家計の流動性や値下がりリスクも含めて判断します。

家計が厳しい月は積立を止めてもよいですか?

積立額の変更や停止が可能かどうかは、金融機関や商品、設定方法により異なります。設定を始める前に手続き方法を確認し、家計を優先して無理のない額に調整してください。

まとめ:上限ではなく、続けられる家計の余裕から決める

こどもNISAの月額を考える時は、年間投資枠を使い切ることから始めず、通常月の収支、急な出費への備え、近い教育費、習い事、親自身の資産形成を順番に確認します。月5,000円・1万円・1万5,000円の元本は、期間が長くなるほど増えますが、投資の運用成果は保証されず、必要時に値下がりする可能性もあります。

家族の進路や家計は変わります。最初に設定した積立額を固定せず、入学や習い事、収入の変化に合わせて定期的に見直してください。教育費を預貯金などで確保しながら、余裕資金で長期の資産形成を検討することが、家計に合った計画につながります。

参考資料

本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品・投資額を推奨するものではありません。制度や商品内容は変更される場合があります。必ず公的機関・金融機関の最新情報をご確認ください。投資には元本割れのリスクがあります。

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